ホッキョクグマのイコロとデアは、上野動物園で暮らしている2頭のホッキョクグマです。
オスのイコロは札幌市円山動物園生まれで、おびひろ動物園から上野動物園に来ました。メスのデアはイタリアのファザーノ・サファリ生まれです。
2頭は2008年生まれの同い年で、とても仲良しなんですよ。一緒に大きなプールで泳いだり、室内で一緒に過ごしたりしています。
2023年のイコロとデア
昨年もベイビー誕生の期待でワクワクしていましたが、今年はどうでしょうね。イコロはデアちゃんのことが大好きなんじゃないかな、と私は思っています。
ちなみに2021年のふたりの様子はこちら♪
直近では、2022年12月末から繁殖を目指してイコロとデアは同居をしていました。
2023年に入ってからも仲良く近くで一緒に過ごしていたのですが、少しずつ距離を保つようになったようです。状況次第では、イコロとデアの2頭はまた別々に暮らすようになるのかもしれませんね。
たしか、繁殖期は春〜夏頃だったような記憶なのですがどうなのでしょうか。
いずれにしてもこの2頭は仲良しで相性は良さそうに見えます。いつか赤ちゃんが誕生するといいなぁと思っています。
ホッキョクグマの繁殖期はいつ?
日本の動物園で暮らすホッキョクグマの繁殖期っていつなんでしょうね。調べてみました!
ホッキョクグマは、自然界では春から夏にかけて交尾して冬に子どもを産みます。
でも動物園での飼育下では自然繁殖が難しいようです。
これまで日本国内で自然繁殖に成功しているのは、札幌市円山動物園と秋田県立男鹿水族館と大阪市天王寺動物園のみとのこと。
ホッキョクグマの暮らし
ホッキョクグマはクマ科クマ属に分類される地上最大の肉食哺乳類で、北極海の海氷に暮らしています。
ヒグマと近縁で交配して子孫を残せるんだそうですが、そんな例があるのでしょうか…。
全身が白い毛皮で覆われているので「シロクマ」と呼ばれることもありますが、実は毛の色は白ではなく本当は「透明」いという話を聞いたことがあります。
毛の内部が空洞になっているため、光が屈折してクリームのような白に見えるのだそうです。
自然界のホッキョクグマはアザラシやペンギンなどを主な餌として食べていますが、気候変動や海氷の減少によってアザラシの数が減少。ホッキョクグマも生存が危機にさらされています。
テレビのドキュメンタリー番組で、地球温暖化で北極の氷が溶けてしまい、ホッキョクグマの暮らしが脅かされている様子を見たことがあります。
ホッキョクグマは、野生での絶滅のリスクが高い危急種(VU)として、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに指定されています。
絶滅に瀕している動物たちの繁殖を目指す動物園の取り組みを、これからも応援していきたいと思います。