上野動物園では、古くから日本人と生活してきた日本の在来馬の、トカラウマ(吐噶喇馬)、ヨナグニウマ(与那国馬)、ノマウマ(野間馬)の3種類が飼育・展示されています。
この在来馬3頭は、現在、西園の子ども動物園すてっぷで暮らしています。
子ども動物園ステップにいる馬は、
- トカラウマ(吐噶喇馬):琥太郎(オス)
- ヨナグニウマ(与那国馬):シン(オス)
- ノマウマ(野間馬):えりか(メス)
上野動物園にいる馬は、2022年1月現在この3頭だけです。
野間馬のえりかちゃん
私は、野間馬のえりかちゃんが上野動物園に来た当初から、ずっとかわいいなと思っていたんです。
白い毛並みで体格は小柄。まつ毛が長く、脚は細めですが短いです。関節はガッチリと太め。前髪がほわほわしててとても愛くるしい顔をしています。
えりかちゃんはとても温厚でやさしい馬で、いつもマイペースに過ごしているように見えます。暴れているのは見たことがありません。
えりかちゃんは、2008年4月に愛媛県今治市野間馬ハイランドから上野動物園にやってきました。贈呈式には贈呈式には、眞子様がご臨席されたそうです。
当時13歳ということは、今28歳くらいでしょうか。
初めの頃、私は「えりか」という名前を知らなくて、ずっと「しろちゃん」と呼んでいました。
当時は、上野動物園の東園と西園の間を通る動物園通りからよく見えて、柵から顔を出していたくらいですから、見かけるたびに「しろちゃん♪」と呼んでいました。
勝手に名前をつけてごめんね、えりかちゃん。
こども動物園がリニューアルして、子ども動物園すてっぷになってからは、動物園通りから中を覗くことはできなくなりました。
野間馬ってどんな馬?
野間馬は、日本の在来馬のなかでもっとも小さな種類で、体高は約110~120センチメートルと小型です。
野間馬は、昭和60年に全国で8番目の日本在来馬に認定され、昭和63年には今治市の指定文化財に認定されました。
現在の愛媛県今治市付近で農耕や荷物の運搬用に飼育されていた馬で、小さいのでポニーに分類されるという資料もありますが、日本古来の在来種です。
毛色は栗毛や鹿毛が多いとのこと。えりかちゃんは白色ですね。
ちなみに、冬にはふかふかの冬毛になります。2月ごろになると冬毛が抜け始め、短い夏毛に変わっていきます。
他に野間馬に会える場所はある?
上野動物園の他に野間馬に会える場所はあるのでしょうか。
はい、愛媛県今治市にある「のまうまハイランド」という施設があります。
のまうまハイランドでは、野間馬に乗ったり触れ合ったりすることができて、モルモットなど小動物ふれあい広場や子供用の遊具もあり、ゆっくり楽しく過ごせる場所となっていますよ。
入園料や駐車場は無料ですが、一部有料の施設もあります。
愛媛に行くことがあったら、ぜひ行ってみたい場所の一つです♪
住所:愛媛県今治市野間甲8
TEL:0898-32-8155
営業時間:10時〜18時
休園日:火曜日
入園料:無料
駐車場150台分(無料)
HP : http://www.imabari-nomauma.jp