上野動物園の動画はこちら(YouTube)

不忍池のカワウ 100羽以上生息するコロニー

こんにちは。

私は長年、不忍池をお散歩しているのですが、いままで池に暮らすカワウについてはそれほど興味を持っていませんでした。黒くて大きめな鳥がいるなぁという程度。

ところがある日、カワウがヘビ(タウナギ?)を丸呑みしている衝撃のシーンを目撃したのをきっかけに、カワウについて興味がわいてしまいました。

 

カワウは何を食べる?

まずはこちら。苦手な方もいるかもしれないので【閲覧注意】にしています。

一羽のカワウがヘビ(タウナギ?)を丸呑み

 

カワウは文字通り川に棲む鵜(ウ)。得意の潜水で水に潜ったりして魚を捕まえて食べてるようです。魚だけじゃなくてヘビまで!(動画を見てくれた方がタウナギでは?とコメントを寄せてくれました)

カワウの体重は2キロぐらい。1羽につき1日あたり500gのエサを食べると推定されているので、かなりの大食漢です。

大きなナマズを飲み込んで食べてしまうこともあるみたいなので、もしかして不忍池の鯉も食料になっているのかも…(怖)

 

不忍池 カワウのコロニーの様子

不忍池はボート池、蓮池、鵜の池の3つのエリアに分かれていて、鵜の池は上野動物園の西園の中にあります。

この「鵜の池」には、日本有数のカワウのコロニー(寝ぐら)があるのです。

かなり大きなコロニーです。カメラのズームで撮影して初めて詳しい様子を知ることができました。

少なく見積もっても百羽はいると思います。

 

日本においては、1920年代以前には本州、四国、九州に広く生息していたが、1970年代には3000羽以下まで減少し、1971年(昭和46年)の繁殖地は、愛知県鵜の山、東京都不忍池、大分県沖黒島の3か所のみとなった。

1980年代初頭の繁殖地は下北半島(青森県)、上野公園の不忍池(東京都)、知多半島(愛知県)、南伊勢町五ヶ所浦(三重県)、沖黒島(大分県)などであった。

その後、1980年代には2万-2万5000羽、2000年(平成12年)末には5万-6万羽までに増加した。公害規制による河川水質の向上で餌となる魚が増え、1990年代以降、その数は飛躍的に増加した。現在15万羽以上に増えたと推測される。

引用 Wikipedia

 

昔から不忍池はカワウの棲家だったんですね。

不忍池のカワウは季節によって移動することもなく、ここにずっと暮らしているようです。エサが豊富にあるからなのでしょう。

このコロニーで休んだり眠ったり、そして繁殖しています。

周辺ではカワウの害を耳にしたことはありません。動物園内ですから駆除されることもなく、モモイロペリカンと一緒に仲良く過ごす楽園のように見えました。

 

KuwaZoo写真集
※ 収益は上野動物園の動物サポート・野生生物保全活動へ寄付をしています。また、各施設に確認をした上で、書籍の制作・出版活動をしております。

 

鳥類
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